Treatment
球磨病院のリハビリテーション科は、人吉の地域性を重視し、地域の文化や生活環境に即したプログラムを提供しています。患者様が住み慣れた地域で安心して生活できるように、他の医療機関や福祉施設との緊密な連携を通じて包括的な医療サービスを提供しています。また、地域包括ケア病棟では最新のリハビリテーション手法である補完代替リハ(CARB)を取り入れるなど、先進的なアプローチにも取り組んでいます。
診療スタッフ | 理学療法士 6名 作業療法士 4名 言語聴覚士 2名 |
脳卒中・頭部外傷による後遺症(運動障害・感覚障害・嚥下障害・高次脳機能障害など)・脊髄損傷・切断・整形疾患等を対象にしています。
脳血管リバビリテーション・呼吸器リハビリテーション・運動器リハビリテーション、廃用症候群リハビリテーションの機能を持ち合わせています。
人吉の地域性に合わせ患者様がご希望される住み慣れた環境で生活できるように支援しています。
理学療法とは
理学療法とは、病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動療法や、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
理学療法の対象者
当院では各診療科に応じたリハビリテーションを提供しています。
・脳血管疾患
・運動器疾患(骨折・手術後等)
・呼吸器疾患
・外科疾患
・がん疾患
・心臓疾患
・廃用症候群
・発達障害
・その他疾患に対する病棟リハビリテーション
理学療法の目的
疾患により日常生活の基本的な動作(具体的には座る・立つ・歩くなど)がうまく行えない方の動作能力を回復させることが目的です。
当院での活動
理学療法科では、受傷後早期よりリハビリを開始し、評価・治療・インフォームドコンセント(説明と同意)を行っています。また時期に応じて急性期、回復期と治療を行い、退院に向けての支援を行っています。
人吉の地域特性に合わせて様々な支援を提供します。
作業療法とは
身体または精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な活動の獲得を図るため、諸機 能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて治療・ 指導・援助を行うこと です。
作業療法の対象者
当院ではこれらの障害に対し、日常生活を支えるために必要な能力が保てなくなった方を対象としています。
・体に障害のある人
・認知機能に障害のある人
・心に障害のある人
・老年期に障害のある人
作業療法の目的
身体や認知機能、心に障害のある方、老年期に障害のある方を対象に「作業活動」を通して、その人らしい生活の獲得を目標にリハビリを行っています。
作業療法の治療内容
基本能力(運動機能・精神機能)
作業を通した運動だけではなく、発症直後や入院当初の不安感を削減するため精神面のサポートを行っています。
日常生活能力(食事やトイレなど、生活で行われる活動)
その人のライフスタイルに合った日常生活動作(食事、排泄、入浴等)や手段的日常生活動作(家事全般、薬の管理、買い物等)、趣味を考慮した作業の提供を通して社会的に適応していくための援助及び精神面のサポートを行います。
社会生活適応能力(復職への準備・地域活動への参加)
退院後、復職や趣味活動を再開できるよう必要な動作訓練、動作指導を行うだけでなく、社会資源や制度の活用を促します。また、外出訓練を行い、実際の環境場面に応じた作業療法の提供をおこなっています。
言語聴覚療法とは
聞く、話す、表現する、食べる行為に疾患、事故、加齢などの原因により問題が生じた者に対して、言語聴覚療法、摂食嚥下療法、音声治療を通して自分らしい生活ができるよう支援・指導・援助を行うことです。
言語聴覚療法の対象者
脳血管疾患により生じた高次脳機能障害、失語症、構音障害
疾患や加齢による摂食嚥下障害
声の高さ、強さ、大きさ、声質に問題の生じる音声障害を主に対象として対応しています。
言語聴覚療法の目的
疾患によりコミュニケーション(話す、聞く、書く、表現する)が上手く行えない方のコミュニケーションの円滑化を図ることや、疾患・加齢により食べることが上手く行えない方の日々の食事が楽しく、安全に出来る様支援していくことが目的です。
家族の要望のもとに、発達に障がいがみられるお子さまに、外来訓練を行っています。
障害・症状に応じて、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が個別訓練を通して機能訓練・装具・日常生活動作指導・家族指導などの支援を行っています。
基本的な生活習慣や社会性を養うために関係療育機関と専門スタッフが、連携して子供達の療育を行っています。
ミーティングやワークを行うなど意見を言いやすい環境を整えスタッフ全員で作る職場づくりを目指し様々な取り組みを行っています。
地域課題を解決するために何ができるかを日々模索しています。